あなどれないキャッチコピーのキーワード選択
「いい感じのキャッチコピーだと思うけど、応募がこない」
「ネットで学んだ切れの良い言葉とかアピールポイントを入れたのに効果がイマイチ…」
それはもしかして、お使いのキーワードに問題があるのかもしれません。
キャッチコピーを作成されるにあたって、まず取り掛かって頂きたいこと。それが実はキャッチコピーに使うキーワード選びなのです。キーワード選びを例えると、ちょうど美味しい料理のための良い材料選びのようなもの。このキーワード選びでキャッチコピーの効果に大差がつくと言っても過言ではありません!
このキャッチコピー作成パート1では、そのキーワード選びの重要性と選択方法をご紹介します。ご参考になれば幸いです!
キーワード選び、なぜ重要なの?
ネット求人サイトでも紙媒体の求人広告でも、まず求人を探すユーザーの目に飛び込んでくるのは、各求人案件に大きめフォントで書かれたキャッチコピーと画像かと思います。
バイトを探すユーザーはそれを目で素早くスクリーニングをし、「自分が探している仕事か?」「自分に合っている場所か?」を瞬時に判断しながら読み進んでいます。
思ったほど閲覧がない、応募数が上がらない理由は、彼らのそのスクリーニング中に思わず目を留めてしまうほど十分に魅力的なキーワードが貴社のキャッチコピーに入っていないからかもしれません。
では、ターゲットが反射的にピン!と来るキーワードをどう選べばいいのか?
それが今回ご紹介する『3フィルター抽出法』。カンタン明確に効果の出るキーワード抽出ができるこの方法で貴社のキャッチコピーのアピール力をグッと上げましょう!
『3フィルター抽出法』で採用ターゲットをガッツリつかむキーワードをゲットしよう!
3フィルター抽出法って何?
『3フィルター抽出法』の3フィルターとは『この求人案件をお考えの貴社』・『採用ターゲット』・『ライバル社』の3つ。この3フィルターでキーワード候補を絞り込んでいきます。
3つのフィルターを通して残るのが、貴社にとって来てほしい人材に対してミスマッチを避けつつ、かつ他社に奪われること無く、採用ターゲットに「この会社のこのバイト、いいかも!」と直球で届く最適キーワードとなるのです。
第一のフィルター:貴社のフィルターで抽出!
まず最初のフィルターで行うこと、それは貴社求人案件にどんなキーワード候補があるか把握すること。以下の例を参考にカテゴリー別にザックリ整理してみましょう。
例:
カテゴリー | 例 |
---|---|
求人案件の仕事内容に関するもの | 時給1,200円/勤務時間 15:00〜19:00/シフト制 etc… |
貴社が求めるもの |
免許/資格/経験/夜勤OK/週末OK etc… |
採用ターゲットにとってアピール力が高いもの | 未経験OK/駅近/週2OK/シフト相談可/髪型服装自由/オープニングスタッフ etc… |
いかがでしょうか?かなりたくさんのキーワードがリストアップされたかと思います。貴社フィルターでの抽出はこれで完了です!この後の採用ターゲットのフィルター、そしてライバル社のフィルターによって、このたくさんあるキーワードからどれが一番響くのかを絞っていきます。
第二のフィルター:採用ターゲットのフィルターで抽出!
ここがかなり重要なポイントになります!この第二のフィルターの出来が効果的なキーワードを得られるかどうかの分かれ道。というのも、ここをおろそかにしてしまい、的はずれなキーワードを選んでしまうと、いくら素晴らしい印象のキャッチコピーが出来上がっても、ターゲットの興味をグッと惹くキーワードが入っていなければスルーされてしまう可能性が大だからです。作業は次の2ステップ!
- ステップ1 ペルソナ設定で採用ターゲットの仕事への要望キーワードを抽出しよう!
- ステップ2 第一フィルターからのキーワードと合致するものを抽出しよう!
では早速、例を見ながらはじめてみましょう!
ステップ1 ペルソナ設定で採用ターゲットの仕事への要望キーワードを抽出しよう!
採用ターゲットが瞬時に興味を持つキーワードを探るために、ここではペルソナ設定を使います。ペルソナ設定とは、架空の採用ターゲット像を想定し、そのプロフィールやライフスタイルをより具体的に設定することです。
>採用ターゲットってどんな人?
最初に、貴社の採用ターゲット像の人物プロファイルをより具体的に想定してみましょう!
例:想定採用ターゲットが【20代男性】の場合
>採用ターゲットの要望ってなんだろう?
次に彼らの考える仕事へ求める条件をしっかり想定します。上記の想定採用ターゲットのプロファイルをもとに、こういう人物が仕事を選ぶ/するにあたっての求めていそうなことを考えてリストアップしてみて下さい。
ステップ2 第一フィルターからのキーワードと合致するキーワードを抽出しよう!
ステップ1で採用ターゲットの仕事へほしいキーワードがリストアップできました。ここではその希望キーワードと第一フィルターでリストアップした貴社の今回の求人案件にあるキーワード、つまり貴社が提供できる条件キーワードとのマッチングを図ります。
例で見ると、お互いの条件でマッチングしたキーワードは「時給がいい」「駅からすぐ」「シフトの自由がきく」「未経験歓迎」「オープニングスタッフ」です。
どうでしょうか?これらのキーワードこそが、採用ターゲットが「これ良いな!」「自分に出来そう!」と瞬時に興味をひかせるキャッチコピーの材料になってくれるのです。その上、ペルソナ設定を通しているため、求人のミスマッチを避ける高い効果もあります。
しかし、ここで終わりではありませんよ。さらに求人一覧で掲載された時にも決して他社のキャッチコピーに埋もれてぼやけることのない効果的なキャッチコピー作成のために、次のライバル社のフィルターを使いましょう!
第三のフィルター:ライバル社のフィルターで抽出!
あともう一息!この最後の『ライバル社のフィルター』での目的は、ズバリ他社との差別化がねらい。採用ターゲットが求人を探す際のファーストコンタクトは大抵、ずらりと求人案件が並ぶ一覧ですよね?その一覧で他社に劣らぬキャッチコピーを作るためのキーワード最終チェックがこの第三のフィルターです。
貴社の求人案件が並ぶ予定のサイトの一覧で、ライバルとなる求人広告のキャッチコピーをざっと以下の点をチェックしてみてください。
☆ライバル社の求人キャッチコピーに同じ/または類似のキーワードが頻繁に散りばめられていないか?
例)使用しようとしていたキーワード:駅近・髪/ネイル自由!・未経験OK!・美味しいまかない 他
☆入れようと考えていたアピールポイントなど、他社の方が優位になっていないか?
例)使用しようとしていたキーワード:週3〜OK!
他社:週1〜OK!/週2〜OK!
それではせっかく作ったキャッチコピーも採用ターゲットが選ぶ決定打になってくれません。
そんな時は、
- 他のキーワードに入れ替え
- 同じ意味でも言葉を少し変えてみる
- 具体的な数字などを入れる
- キャッチコピーに入れる際の順序変更
などで対応しましょう。
そして求人一覧でライバルと並んでも、似たり寄ったりの案件としてぼやけることなく、想定採用ターゲットの皆さんの目に留まるキャッチコピー作りを目指しましょう!
まとめ
このパート1では、キャッチコピーだけに『キャッチ』するためのキーワードの存在の重要性とその選択方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
採用ターゲットとの最初の出会いであるキャッチコピーには、つい入れたいことが多くなって迷ってしまいがちです。しかしこれらは、この3フィルター抽出法でゲットした本当に入れるべきキーワードをストレートに見つけることができるかと思います!
次回のパート2では、いよいよこのキーワードを使っての『閲覧数UP効果の高いキャッチコピーの作り方』をご紹介します。